パチンコ・パチスロ店の裏側、どうなってるの?必ず儲かる仕組み

みなさんはパチンコやパチスロを打った経験はあるでしょうか?
宝くじの還元率が約45%、競馬・競艇などの公営ギャンブルの還元率が約75%なのに対し、パチンコ・パチスロの還元率は約85%と言われています。

これほど高い還元率なので、他のギャンブルに比べて勝ちやすいと考えられますが、ではパチンコ・パチスロ店はどうやって儲けているのでしょう?

今回の記事は、パチンコ・パチスロ事情に詳しく、スロット歴20年のライターさんに語っていただきました。

[公開日]2015年6月11日
[著]unkai
[編]マイコンシェルジュ編集部

はじめに

パチンコやパチスロをやったことのある人の中でも、若い頃に友達に連れられて行った程度なら良い思い出で済んでいると思いますが、今もずっと行っているという人のほとんどは収支がマイナスではないでしょうか?

時代の流れもあって昔は「モーニングで朝だけで勝って帰ってたから毎日プラスだった」という人もいるかも知れませんが、それでも今なおうち続けている人は人生でパチンコ・パチスロに使ったお金としてはマイナスではないかと思います。

それもそのはずで、パチンコ・パチスロ店は商売でやっています。儲からないと経営が続くはずがありません。その日、1日だけすごく勝ったとしても必ずどこかで大負けがあり、負けの数の方が多いのです。

では、どのようにしてパチンコ・パチスロ店が儲かっているのかを検証していきましょう。

サクラをおいた心理作戦

オープン時、リニューアル時にはサクラが多い

まず、サクラとはお客さんを装った偽物です。サクラ自体はアルバイトで雇われることもありますし、裏ではヤクザ絡みの場合もあります。
どんな人であろうが店長や店側が用意した客引きのための人間であるということを理解してください。

お店のオープン時やリニューアルの際には大々的にチラシなどを配ってイベントを催すパチンコ・パチスロ店が多いと思います。もちろんこの日にたくさんのお客さんに来店してもらい、人気のあるお店ということをアピールする意図がありますので台の設定も甘くしていると思います。

その際に朝一から並んで決まった台に走って行って一日中座って勝ち続けている人はサクラの可能性があります。もちろん一般の人もいると思いますが、こういうイベントに限って出没するサクラという仕事もあるのです。

サクラは一人ではない

一般的にサクラを用意する場合は一人ではありません。

1人だけ勝ち続けていると目立ちますし、色んな場所に点在させてお店全体が勝てるという雰囲気を出せるようにします。
中には常連さんもいて、たまたま良い台をとって勝つことも想定の範囲でしょうがサクラに関しては売り上げとして戻ると考えればいくら出されても痛くもかゆくもありません。

1日打ち続けてバイト代が1万円程度ならばサクラのバイトも喜んでするでしょうし、店側にとっては好都合なのです。

ただし、営業上サクラを置いているということがバレるとお店の信用に関わってくるのは明白ですのでスタッフがその事実を知っている場合はほとんどありません。店長クラスかもっと上の人間だけが知って内密に行っていることがほとんどです。

もちろん雇うサクラも近所の人ではなく、遠くから遠征してくれるような人を雇います。そうやって内々に事を済ませるのです。

ただし、近年の大手のお店では設定変更などはコンピューター管理になっているため、店長クラスの人でもどの台がどう変わったか分からないようになっているといいます。こういう場合は打たせるというよりも、開店前にたくさん並ばせて行列を見せかけるために雇う場合もあります。

換金率による儲け

パチンコ・パチスロ店にはそれぞれ店舗独自の換金率というものが設定されています。

例えば等価交換であれば最初に1000円でメダルを50枚借りたとしても換金する際にそのまま50枚1000円で換金してもらえて換金率は同等ですが、最初にメダルを借りた時には1000円で50枚なのに最後に換金する際には60枚で1000円の計算や70枚で1000円という設定をしているお店もあります。

等価交換以外ではメダルを借りた時点でお店に儲けが出るようになっています。

ただし、換金率が悪いというだけではお客さんも減るだけです。それだけメダルが出やすいように設定しているとは言われていますが、それでもお店にしてみれば大きな利益でしょう。

1パチや5スロと呼ばれる台

最近では1パチや5スロと言われる台が増えてきています。
5スロの場合、まずメダル交換の時点で1000円で200枚のメダルが借りられます。これだけで充分遊べますね。

5スロや1パチの魅力はお金が少ない時でも充分に遊べるというところです。これはお客さんにしてみれば得をしたように感じるでしょう。

しかもお客さんの支払う金額も少ないのでお店にとってはマイナス以外に考えられないかもしれません。

ですが、実際には1パチや5スロというのは客引きがメインです。

お店にとっての一番の儲けは稼働率ですので、1パチや5スロの界隈での利益は少なくても、釣られて入って来たお客さんが20円スロットなどで遊んでくれたらそれだけで充分な儲けになるのです。

さらに5スロではメダル枚数もたくさん借りられて勝てそうなイメージがあるかも知れませんが、ここでも最終的には換金率が介入してきます。1000円で200枚借りたとしても最終的に200枚で1000円戻ってくるとは限りません。
そこには換金率といったお店の罠が隠されているのです。

確率論で勝てるのはお店側?

次に確率論を見ていきましょう。

お店に10台の20円スロットがあるとします。
イベントなどを含めてもお客さんが毎日何万円も出せて勝てる台ばかりというはずがありません。例えば一日2台は収支としてお客さんがプラス10万円だったとします。

他の8台がどれくらいずつ回収できればお店側がプラスか計算すると20万円を8台で割るのですから単純に考えると一台あたり2万5千円だけ回収できればよいのです。隣で10万円も出されたら自分もチャンスはある!と考えて5万円突っ込む人はたくさんいるでしょう。

それだけでお店は儲かるのです。

もちろん、これは仮の想定ですし収支もこんなに少ないはずはありません。あくまでも確率論です。

さらに考えると一日打って勝てる台が10台中4台あるとしましょう。確率は5分の2です。これをお客さん目線で毎日一生懸命通って打ち続けるとどうなるでしょうか?確実に未来は負けです。

だって5分の2しか勝てないんですから。
もちろん、中には情報収集やデータ分析を徹底して勝っている人もいるでしょうが、ほんの一握りの人だけです。

1割の努力と分析をして勝てる人以外は運と気まぐれで打ちに行く若者や中年以上のおじさんやおばさんばかりです。何の知識もなく適当に打っていては、勝ち続けるのは不可能です。

つい無計画に生活費まで突っ込んでしまい、借金までしてしまう人もいます。遊びで楽しむ程度にし、やめ時を見極めましょう。

潰れていくパチンコ・パチスロ店の原因は?

どんなパチンコ・パチスロ店でも儲かり続けるのは難しいと言われます。
その原因は客離れです。

どんなに上手に勝てる台を設定したり、収支がプラスになるように計算をしてもお客さんが来ない事には儲けは出ません。

最初の話でも言いましたが、オープンやリニューアルの際にはサクラを使ってでもお店のアピールをしなければいけません。

特にオープン時には出すお店、勝てるお店のイメージを定着させる必要があるのです。お客さんは素直です。

少しでもあのお店は勝てないという噂やイメージができてしまうと離れていきます。
そして一度離れたお客さんはなかなか戻ってきてはくれません。

店をいかに上手に宣伝できるかは店長のアイデアと力量にかかっているといっても過言ではありません。
確率論で考えれば、一度軌道に乗るとあとは変な噂が立たないように気をつけるだけでお店は儲かるはずなのです。

この記事を書いたライター【プロフィール】
ニックネーム:unkai
表向きは医療従事者として働き、裏稼業ではギャンブルを嗜む。パチスロ歴はおよそ20年。
多種多様な趣味で医療、癒し、美容、ギャンブルなどを中心に執筆活動をしています。

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