現在、パチスロにかつてのような攻略法は存在しないといわれています。技術介入の余地はほとんどなく、高設定をつかむ立ち回りこそが最も重要とされています。しかし、過去には様々な攻略法なるものが存在し、大金を稼いだ凄腕プロも実在していました。
今回の記事は、パチンコ・パチスロ歴30年以上、パチスロは1.5号機の時代から打っているライターさんに、これまでのパチスロ攻略の歴史を振り返りつつ、5号機パチスロでいかに勝つかを語ってもらいました。
[公開日]2015年6月24日
[著]RAGE
[編]マイコンシェルジュ編集部
これまでに実在したパチスロ攻略法
目押し攻略
0号機時代から存在した攻略法です。
以下代表的なものを挙げてみます。
■通常時に特定子役を狙い続けてコインを増やす小役抜き攻略
代表機種/レッドサン、ハイアップ、コンチネンタルなど
■ボーナス中特定の手順で指定の絵柄を狙い、最大獲得枚数を得る攻略。4号機リプレイ外しの元祖。
代表機種/ファイアーバード7U、トロピカーナ7Xなど
■ボーナス成立後の等倍返しの仕組みを利用した目押し攻略。レギュラーボーナス成立後小役を一定回数外し、レギュラー後にまとめて小役を取るもの。
代表機種/トロピカーナ7Xなど
■ビッグボーナス中のボーナスイン絵柄を目押しで外し、小役ゲームを増やし獲得枚数をアップさせるリプレイ外し攻略
代表機種/クランキーコンドル、B-MAX、大花火など
5号機から打ち始めたという方にはピンと来ないかもしれません。目押しでコインが増えていくなんて有り得ないと思うかもしれませんが、実際にこれらの攻略法を駆使して稼ぐプロたちがいたのです。
セット打法
特定の手順により強制的にボーナスを発生させる攻略法。不正改造された基盤や不正部品が取り付けられた台で特定手順によりボーナスが成立してしまうというものや、いわゆるゴト行為でボーナス絵柄を揃えてしまうものなど様々なものがありました。
■コンチネンタル4枚入れ攻略法
コインを3枚投入し、スタートレバーを叩きながらコインを1枚追加投入するもの。本来、追加したコインは無効であり返却されますが、セレクターに不正部品を取り付けることで4枚目を感知し、ボーナスフラグが成立してしまうというものでした。
■裏物セット打法
3号機に多かった「連荘するように不正に改造された台」にのみ有効な攻略法で、機種ごとに異なる様々な手順の操作を行うことで、ボーナスを強制的に成立させるもの。
体感器攻略法
乱数配列の隙を突いた攻略法。乱数テーブル更新の周期と体感器の周期を同期させ、特定の乱数取得のタイミングを狙い打つものです。現在では体感器のホールへの持ち込みは違法行為です。
フラグコピー攻略法
小役・純ハズレなどのフラグが成立した次ゲームで、スタートレバーをゆっくり押し下げリールが始動するジャストのタイミングで停止することで前のゲームのフラグがコピーされてしまうというものです。
設定看破攻略法
ボーナス終了直後・リセット直後の通常ゲームにて、特定条件下のゲームでの子役成立状況から設定値を看破するもの。これは子役カウンターの減算値が設定ごとに異なる機種で使えた攻略法です。
具体的には、ボーナス(リセット)後の特定ゲームにおいて、そこまでに子役の払い出しを何枚受けているかによって子役確率が変化するという特徴を利用し、子役成立の有無で設定を判別するものです。
代表的な攻略法の一部を紹介しましたが、これ以外にも様々な攻略法がありました。
2号機登場以前、パチスロ攻略法とは一部のプロだけが実践するものであり、一般ファンは知る由もないものでした。
しかし攻略情報販売会社や攻略雑誌の増加などにより、一般ファンにも「攻略法」の存在が浸透。本格的なネット社会の到来も相まって、一度オープンになった情報はあっという間に拡散していったため、「攻略法」は短命となっていきます。
ホール側にとって「攻略法」の存在は迷惑以外の何物でもありません。
変則打ちの禁止、対策基盤への交換、攻略法実践時に台の電源を強制的にダウンさせるなど様々な対抗措置を取りました。
しかし、しばらくすると新たな攻略手順が発覚し、また対策するといった、まさに「いたちごっこ」となっていたのです。
5号機の登場
4号機時代の末期を振り返ってみましょう。
当時のパチスロの主流は、「押忍番長」「キングパルサー」などのST機、「B-MAX」「大花火」などの大量獲得機、「獣王」「アラジンA」などのA+AR機などでした。
3万枚、4万枚といった大量出玉を獲得することも珍しくなく、1日で数十万円勝つことも可能でした。「ギャンブル依存症」が社会問題化するとともにパチスロの射幸性の高さが指摘されるようになり、「社会不適合機」として4号機は撤去されることになりました。
そして大幅に内規が変更された5号機の時代が到来したのです。
5号機で勝つには?
設定推測
5号機で勝つために重要な要素として「設定」があります。かつてはピンポイントで設定を看破することも可能でしたが、5号機ではあくまで推測がメイン。液晶演出などに高設定確定演出が存在する機種もありますが、出現率を考えるとあまり実用性はないかもしれませんね。
5号機から流行したのが小役カウントによる設定推測。確率に設定差のある小役をカウントし、その出現率をはかり設定を推測するものです。ある程度のサンプル数が必要なのと、出現率の偏りなどもあり100%の信頼はできません。
ゾーンの狙い撃ち
モードごとに当たりやすいゾーンの振り分けがある場合、そのゾーンだけを狙う立ち回りも少ない投資で初当たりを得るには有効と言われています。4号機のST機にもあったポピュラーな立ち回りと言えます。
店選びが最も重要
高設定を探すべく小役カウントをしても、店側が高設定を使わないのでは意味がありません。AT機のほとんどが上乗せ特化ゾーンや強力なプレミア役を搭載し、設定不問の爆発力を持つため、通常営業では高設定は使われにくくなっています。
AT機と比べて波が穏やかなAタイプでも、短いスパンでは低設定でも高設定ぽい挙動を示すことがあり、基本的に高設定は使われないと思ったほうがよいでしょう。
では5号機パチスロでいかに勝率を上げるか?
それにはまず
■高設定を確実に使っているホールを探す
■機種ごとのスペック・仕様を詳細に知る
■「打てる」「打てない」の判断基準を持つ
■長期的なトータルでの勝ち越しを目指す
などの方法が挙げられます。
かつてのような一撃必殺の攻略法が存在しない今、地道に勝ちを目指す立ち回りこそが最も有効な攻略法と言えるのではないでしょうか。
この記事を書いたライター【プロフィール】 | |
---|---|
ニックネーム:RAGE | |
出版社に12年勤務後、フリーライターとして独立。趣味はギャンブル、弾丸旅行など。ギャンブルは特にパチスロが好きで、1号機時代から打ち続けている。 |